世帯数の多い大きな中古マンションほど修繕費用が割安になる

建物や設備は、どのようなものでも常に手入れが必要です。
費用をかけて補修したり、早めに対処したほうが、結果、トータル的な費用も安く抑えることができます。

つまりライフサイクルコストが安くてすむということです。

特に、住まいは多額の費用を出して手に入れるものですし、中古マンションであっても一世一代の資産形成ですから、長い間、良好な状態で維持していきたいものです。

そのように考えると、いつどのような方法で修繕し、どのくらいの費用がかかるのかをしっかりと長期的に考えられた修繕計画がとても大切なのです。

マンションの共有部分にあるエレベーターの定期点検や、電気施設や水槽などの管理などは、一般的に管理費や修繕積立金を取り崩して管理されているのが現状です。

しかし、大規模修繕となると10年~15年に一度行われることになり、マンション外壁や防水など、建物全体にわたる大がかりな補修のことですから、それにかかる費用は半端な額じゃないことはおわかりいただけると思います。

だったら規模の大きなマンションほど修繕費用が多くかかってしまうのでは…
と想像してしまいますが、実はそうではありません。

一般的に規模の大きいマンションほど、各世帯が負担すべき費用が割安になるのです。

管理費と同様で、200世帯のマンションも50世帯のマンションも管理人は一人ですから、1世帯あたりの管理費が安く抑えられます。
その低く抑えて浮いた費用を、修繕費に充てることができます。
その結果、より多くの費用を修繕費へまわすことができますから修繕工事が割安になるというわけです。

世帯数の多い中古マンションに住むと、このように大きなメリットが得られることを知っておくと有利だと思います。

>管理費と修繕積立金が将来的に高くなる中古マンションを見分けるコツを教えます