いま注目を集めている「子育て支援マンション」とは…


子育てを支援するマンションって聞いたことありますか?

いま注目を集めている「子育て支援マンション」とは、子育てしやすい施設、設備、サービスなどが充実しているマンションのことです。
子育て支援が整っているマンションには子育てがしやすいという認定制度があり、このことはマンションを購入する目安にもなっています。

子育て支援マンションの認定制度が初めてできたのは東京都墨田区だそうです。
平成14年にスタートして、それ以後、取り組む自治体や民間企業が増え、認定されたマンションは全国に広がっています。

全国で初めてとなる東京都墨田区のすみだ子育て支援マンション認定制度は、平成14年に制度がスタートしてから現在まで、墨田区内で10棟のマンションが「子育てにやさしい」と認定されています。

その認定基準というのはどんな基準かというと、まず、マンションの住まいに「住戸内の仕様」「共用部の仕様」「管理運営上の工夫」の3つのカテゴリーがあり、合計で15項目39仕様の評価項目が定められているのです。

具体的な評価項目のポイントを挙げてみると…

【住居内の仕様】

床に段差がない、引き戸の多用は子育てに「やさしい」、ファミリータイプの間取りがあること
・収納力がかくほされているか。
・お部屋や間取りに段差がないか。
・フローリング材などに滑りやすい床材が使用されていないか。
・柱の角が面とりされているか。
・ドアの指はさみ防止策が施されているか
・コンセントの位置が適当か。(感電防止)
・ホルムアルデヒド対策されているか。
・L45などの遮音床であるか。
・大人と子供が一緒に入れるトイレの広さか。
・壁材が汚れにくい材料を使っているか。

などです。
また、マンションの共用部分だとこうです。

【共用部の仕様】

スロープがあればベビーカーもラクラク。子ども用に低い位置についた手すりも必要。
・スロープの設置が子供用になっているか。
・子どもがつかめる位置に手すりの設置があるか。
・防犯性の高いエレベーター仕様になっているか。
・自転車・三輪車・ベビーカー置き場の確保が十分か。
・危険箇所への侵入防止策が施されているか。
・足がかりをつくっていないか。(転落防止)

マンション自体の管理上の工夫もされているます。

【管理運営上の工夫】
・送迎サービス、一時預かりサービスなどのソフト面が工夫されているか。
・保育所や医療機関との連携がしやすい。
・子育て相談できるような施設があるか。
・ベビー用品のリユースシステムなどがあるか。

このように子育て支援マンションは、子どもの事故防止策、安全に健康的にすごせる配慮、ソフト面での子育て支援策が主なものです。

今のところ、子育て支援の中古マンションは見つかりませんが、今後、中古マンションの大規模修繕やリフォームにあわせた子育て支援物件が出てくるかもしれません。